うつとしにたい

ひとはしんでも、いいらしい

うつと振り出しに戻る第2弾~身内の理解編~

 

どうもこんばんはやまもとくんだよ。

今回は「うつと振り出しに戻る第2弾~身内の理解編~」です。

 

ここ数日眼鏡を直しにいってやさしくされたりなどして人間らしく元気になっておりますと先日の記事などでも書きましたが、案の定やらかしました。

 

今回はやらかしたときに身内がそばにいてくれて面倒を見てくれたので身内の理解はすげえ大事だなって思ったよという記事になっておりますので、身内(家族がご友人)に理解されない・してもらいたいけど恥ずかしい、罪悪感があってなんとなく言いづらい、否定されたらつらくて言い出せない、という方に読んでもらえたらうれしいなと思います。自分から言い出しづらかったらこのブログをプリントアウトでもして読ませればいいんですよ!!!!!!!!!!!!!これでも読んでろやっつって!!!!!!!!

因みに万が一この記事をプリントアウトされて渡された身内の皆さま方は決して渡してきた相手の方に対して否定することなく受け入れてあげてくださいね。かといって絶対になったことのない人には理解できない領域(それは理解しようとしてもできない領域であり、理解しなくてもよい領域)というのがあるので無理に優しくしようとしたりわかるよなどとわかったふりだけはしないであげてください。お互いに無益です。プリントアウトして渡す人いるとは思えないけど一応言っておくぜ。

 

 

というわけで今回は、前回よりもだいぶ軽症というか外出先でプチパニックを起こしたよというお話なのですが。

 

わたくしただいま大好きなクリスマスを存分に楽しみ尽くすためにクリスマス準備をしておりまして、その一環としてお、値段以上ニトリにご家族とともにお出かけしたんですよ。やばくないですか?超人間じゃないですか?眼鏡を直しにいったりなんだりできるし超人間なんですけど最近のわたし超やばくないですか?すごいもうほんと褒めてほしい。でもやらかしている。

 

いやあなんというかですね、出先のニトリのある場所が以前パニックを起こして車中でひとり死にたさと戦い続けるという地獄のような記憶が残る飲食店の近くでして、時間が時間なのでそこで夕飯を食べるかもしれないといううつ特有の「かもしれない不安」に駆られて出かける前からほんのりヤバめな雰囲気は個人的には感じていたんです。

 

ちなみにかもしれない不安というのは別名杞憂ともいうんですけどうつ病マンたちは「そうなったらどうしよう」が異様に強く出る生き物なんですごめんなさいね~~~~めんどうくさくてね~~~~~~~本当にね~~~~~なりたくてなってんじゃねえんだけどね~~~~~~~~くそったれ。

そんな不安が不安を呼び不安になり不安が募り不安が爆発し結果どうにもならなくなりついには思考が「どうしよう」一択になります。しかたありませんね。不安えびせんはやめられないとまらないアレだからね(不安えびせんについてはこちらの記事をご参照ください)

 

それなのでわたくし出かける前のテンションからいきなりのロー。出かける前うきうきわくわくで家具のサイズ測ったりしてたのに。先行きの不安さがヤバすぎる中、車中ではもうすでに脳みそのなかがほぼ静止状態おうちかえりたいしにたいきえたいしんどいたすけてのオンパレード。一言でいうとヤバイに集約されてしまうわたしの語彙が一番ヤバイんですが、要するに体も脳内も心も身動きが取れない状態に陥ってしまったんですね。

 

それでも自分で行きたいと言い出した手前引き返すともいえずにニトリに到着。した瞬間、うつに理解のあるやまもと専属カウンセラー(無免許)であるアニ(実兄)がやまもとくんの異変に気付きます。

 

アニ「なにどうしたん、落ち込んできちゃったん」

やまもと「………………」

 

なんか喋れや。

と、みなさん思うと思うんですけどマジでピークにうつ発作が出ているときってマジで脳が止まってるんですよ。止まってるし判断もつかない。だからおぼつかない足取りでニトリ店内に入るものの、本来ほしかったものもなにをどうしていいかもわからないから立ち止まってぼんやり「どうしようどうしよう」と焦るしかない。もはや赤子よりも身動き取れない悲惨なやまもと20代成人女性。しかしながらもはや病気なのでこれをどうにかする術はその時点で家に帰るか死ぬかのみという状態なのだから本当にうつ病しばきたい本当にしばきたい。

 

ただとにかく、出発前にアニに「ルームシューズと棚がほしい」ということを伝えておいてあったので、わたしのどうにもならなさをみたアニが「とりあえずなんも考えなくていいからついておいで」と先導をしてくれました。

 

これがねえ~~~~~~~マジでクソ助かります。

 

うつ病マンを身近に持つ方、これ本当に助かります。マジで。「なにも考えなくていいよ」が最高にベストマッチングです。だって我々うつ病マンって大体が「なんも考えられないどうしよう考えなきゃでもわかんないどうしようどうしようどうしたらいいのどうしよう」という負の連鎖の中で混乱しているので、まず「考えるのをやめさせてあげる」というか、「考えなくてもいいんだよ」という答えを伝えてあげるの絶対超最高。だってわたしめちゃくちゃ安心した。

 

ただこれって、うつ病マンたちに相対した人が本当にうつ病が起こすどうしようもない面倒な行為に対しての「ああこういうもんなんだな」という理解がないとできない行動なんだと思うんですね。だって普通に家族やら友人やらがクリスマス前のニトリで困惑顔して突っ立ってぼんやりしてたら「大丈夫?具合悪いの?休む?どうする?平気?」と相手にどうしたいかを聞いてしまうと思います。

心配なんだから当たり前ですよね。それが正しい普通の反応だと思います。だから聞いてしまっても悪いことじゃないんです。そこだけは勘違いしないでほしいなというか、もしやってしまった経験があったとしても気に病まないでほしいなと思うんですけど。

でももうこちらは頭が真っ白でなんにも考えられないからそれを聞かれても答えは「わかんない」なんです。

 

実際、ルームシューズと抱き枕がほしいと言っていたわたしをルームシューズコーナーに先導したアニに「どれがいいの?いろいろ柄あるよ」といわれても、わたしの答えは全部「わかんない」でした。そのときは本当にわかんなかったんです。視界には確かに色とりどりのいろんな種類のルームシューズがあって本当だったらここから色だなんだと自分の好きなものが選べるんですよ。でも、本当にわからない。決断、選択ができない。まずもってそこがなんなのかも理解できてない。

 

そこが一番しんどいピークだったので、もはや動くこともできず立ってもいられなくて、しゃがみこんでしまいそれがまた情けなくてボロボロ泣きながらどうしようどうしようと思うばかり。

 

そこでまたアニが「だいじょうぶだいじょうぶ。いまはひとりじゃないからだいじょうぶ」と言いながら、興味ないであろうルームシューズを手に取りながら「まじであったかそうだなこれ」とか「ほらこれクリスマスっぽい色だよ」とか「えっ安くね?」とかしゃべりながら、本当にごくごく普通にその場に一緒にいてくれたのです。せかすでもなく心配するでもなく普通に。

 

ここテストに出ますからね。

 

いろんなうつ病の人に対しての対応マニュアルみたいなお医者さんの書いたブログとかにも書いてあるんですけど、うつ病マンに「過度な心配」「過度なやさしさ」はご無用です。我々うつ病マンがその瞬間ほしいのは「だいじょうぶだとおもえること」つまり「安心」なのです。

 

みなさんが安心するときってどういうときでしょう?

 

心配されてるときって安心してますか?むやみやたらとやさしくされているとき心休まりますか?

 

まあ休まる人も中にはいるかもしれませんけど、だいたいの人類はたぶん休まりません。心配されてなんかやたらやさしくされてしまっている最中に心休まり安心し、ほっとして、ああじぶんは大丈夫なのだとおもえる人類はごく少数です。

 

それじゃあどんなときに安心するのかというと、「普段のじぶんでいるとき」なのだとわたしは思います。

要するに、ふつうにしゃべってふつうにわらってふつうにすきな食べ物をたべてふつうにほしいものを買えるような、ごく当たり前のとき。ごく当たり前の時に不安で居たりする人はそうそういないですよね。ごく当たり前に楽しく家族とおしゃべりして友達と買い物してるとき緊張したりして不安になる人はそうはいないですよね。

 

だからこそ、我々がうつ病相を表したときこと、うつ病マンの身内の人たちには普通でいてほしいのです。うつ病マンに普段から迷惑かけられてる上にこれ以上お願いされるのも癪だとおもうのですが治ったらきちんと恩返しするのでこれだけは本当にお願いしたい。

 

ごく普通にしていてください。もちろんごく普通に心配してくださったらそのお心がうれしいです。ごく普通にやさしい気持ちがうれしく思います。でもそれ以上に、「だいじょうぶだよ」と笑ってごく普通の人間と同じように扱ってもらえるのが一番その瞬間に落ち着きます。

 

心配をするな!というわけでも、やさしくするな!というわけでもなくて、うまくいえないのですが、「うつ病だから」という考え方はしなくっていいんだよ、うつ病だからって特別なにかしなくちゃいけないわけじゃないんだよ、ということなのです。

 

っていうか特別なんかされると逆にさらに罪悪感で死にたくなるので申し訳ないが普通にしててくれ!!!!!!

いや本当に申し訳ない。うつ病マンわがままで大層申し訳ない。だが本当にこれなんです。だいじょうぶだよといってそばにいてくれるだけで安心します。だいじょうぶだよといって面白い鉄板ネタを話してくれるだけで安心します。ごく普通にいつもと同じ会話をしてもらえればそれだけで我々は安心ができるのです。

 

もちろん本当にどうしようもなくなって、今日のわたしみたいに動けなくなったりしたら、そりゃもう手助けしてもらえんとどうしようもないときもありますが。ただ上に書いたようなことをしてもらうだけで相当回復スピードが上がります。

 

実際、10分くらいでそれなりに動けるようになり、まあ頭はぜんぜん回ってなかったのでほしかったルームシューズも抱き枕もすべて「これはどう?」と聞かれてか細い声で「わかんない……」と答えるだけのbotみたいになってたんですけどそれでも最後には自分でお会計して、次回こそはなに買いたいとかアニと談笑しながらニトリを出れるくらいになっていました。

 

ただし何度も言いますが、これは本当に回りの人が「うつ病ってそこまでなんかわけのわからん大層な病気じゃないんだな」「むやみやたらと心配して優しく気遣ってやらなくちゃいけない病気じゃないんだな」という理解がないとできない対応でもあると思います。

そして、うつ病マンたち自身も「優しくされて当然」だとか「心配されて当然」だとかクソみたいなことを思っていたら成り立たない話でもあります。っていうかそういうこと思う時点でわたしは別の病気だと思っているのでそこは割愛しますが(ディスになってしまうし)、我々は常に我々が普通に元気だったころと同じように接してくれ、必要なときには手助けしてくれる身内に感謝をしています。

 

うつっていうか、精神病って大体は外見からじゃなにがどうとかぜんぜんわかりません。しかも、なってみないとわからない状態が多くあります。マジでなまけとかじゃなく体が動かないとか。なにもかもが頭に入らないとか。言語が理解できないとか。でもそれっていうのをその瞬間に説明できる状態でもないんです。

だから普通の人も対応に困りますし、根強く根性論を出してくる人もいまだにいるそうです。うつを騙ってかんたんにサボろうとするクソ野郎どももいるので、本当にしんどい人も「あいつもサボりなんじゃないの」と思われることも多くありますしそれで不安になることだってあります。でももうどうしようもないじゃないですかそんなの。

 

本当にね、どうにもならないことが多すぎる病気なんですよ。病気の側も、病気の周りの側も。判断はそれこそ素人じゃできないし。

 

だからこそわたしは自分の経験からこういうふうなことされたらうれしいとか、こういうのがきついとかを発信しているし、それで同じ経験がある人が少しでも楽になったりとか、うつになった経験がない人がほんのすこしでもうつマジでしんどいんだなとか、うそつきうつクソ野郎が判別できるようになったりとか、ちょっとでも気持ちが理解できるようになったりとか、そういう循環を生み出せたらうれしいなあとわりとまじめな記事を書いているときは思っています。キウイとか豆腐とかみかんの時は一切思ってません。それがきっかけに違う記事を読んでくれたらいいなとは思う。

 

もし本当に、周りの人に理解してもらえない・してもらいたい、迷惑かけたくないから説明はしたいけど恥ずかしい、などなどのときは、ほんとうは一緒に病院に行って説明してもらうのがいいらしいです。病院の方針によってはご家族をいれてくれない場合もあるのでそこは先生と要相談だ。大体精神病は先生とすべて要相談だ。ネットのブログなぞ信じるなよ!!!!!!

 

わたしの場合はアニがほかの家族に熱心に説明してくれたらしく、もしそういう方法がとれる人は、理解のあるひとにほかのかたに説明してもらうっていうのもありかもしれません。もちろんこれをプリントアウトしてみせるのもありです、理解してもらえるかどうかは別としてな。信じるなよとか書いておいてなんだけどな。

 

というわけで、本日の記事はここまで。うつ病マンもノットうつ病マンも素敵ないちにちをお過ごしください。もうすぐクリスマスだしね。あ、ちなみに言っておくけど人間になったなあ復活まであと少しだぜと思った瞬間がお前の最期だからな覚えておけよやまもとくん調子のってぶり返すの何回目ですかマジでほんと。みんなも気をつけなはれや!

 

ちなみにご飯は件のトラウマ飲食店じゃなくてスシローで寿司喰いました。ベーコンチーズにぎりうまかったです。寿司とは?

 

 

 

おわり。

P.S. 今日げんきになったあとに行った中古ホビー屋で買った艦これの足柄さんフィギュアが最高でした。 

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