うつとしにたい

ひとはしんでも、いいらしい

うつと「うつをセロトニン欠乏だけで片付けていいのか」問題

 

どうもどうもこんにちはこんばんは世界のやまもとくんです。お久しぶりです。

最近はTwitterをご覧いただいている方には大体お分かりいただけているかと思いますが大体艦隊をこれくしょんしつつNetflixでとあるシリーズ走破して気が向いたら夕刻にお外に出ては似たような逢魔が時写真を撮って短歌を詠む気ままな生活を送っております。

昔は自分のペースで物語を読み進められる漫画が好きで、自分のペースで見ていられないアニメが苦手というオタクだったたがために全く観なかったのですが、最近はむしろ逆で流し見してる程度でも情報が入ってくるという点も相まってアニメが大好きになりつつあります。御坂美琴isカワイイだね!

 

お医者には「まだ社会復帰はできないけどよくなってきているね」というお言葉もいただけたので社会に帰る日も近いぜといってフルスロットルエンジン全開で行くと二の舞なので日々「わたしの仕事は気ままにゆっくり好きなことをやることが仕事なのであるからして」とつぶやきながら生きております。

 

というわけで今回のテーマは「うつと「うつをセロトニン欠乏だけで片付けていいのか」問題」です。超真面目そ~~~!!!!!!

 

いや今回は結構まじめなお話です。これはうつの人もそうでない人も是非ご覧いただければと思います。

 

いやですね、先日わたくしTwitterで「『うつ病』という『気の持ちようの病』みないな名前がいけないのだ『ストレス性脳内伝達物質セロトニン欠乏症』との改名を希望する」というツイートを拝見しまして。

 

あ~わかるな~って思ったんですよ。実際問題うつ病ってセロトニン不足が原因の1つと言われているわけだし。そういう原因があるので気の持ちようでどうにかなるような病気でもないし。それこそ気の持ちようで死にたいとおもったり漫然と不安になってどうしようもなくなるのを止められるようなら薬なんていらねえわけですし。

 

でもわたし、わかるな~っていうのと同時にめちゃくちゃ怖いな~と思うことがあるんです。

 

おそらくツイートされた方はうつをただのセロトニン不足で片付けているわけではありませんし、これに反応されてる方も好意的に受け止めており、わたしも概ねそれな~~~↑↑って思うので、今回はこのツイートを否定するものではなく、このツイートをきっかけにわたしが感じたことというお話なんですが。

 

まあ今から書くこと全部Twitterで呟いちゃったんでアレなんですけど結構まじめに考えたんでちょっとだけ聞いてもらえればと思うんですが、本当にそれこそタイトル通りのお話です。

 

皆さん、上記でご紹介させていただいたツイートや周りの意見やご自身の考え方や「ストレス等による要因によってセロトニンノルアドレナリンの欠乏がうつ病を引き起こす原因のひとつである」という事実を踏まえたうえで、うつって心の病気頭(神経)の病気のどっちだと思いますか?

 

はい、それがわたしが上のツイートを見て覚えた危機感。

 

セロトニン欠乏ですべてを片付けてしまう人がでてくるのではないか?」です。

 

確かにうつ病は気の持ちよう病ではありません。それは科学が立証してくれていますし、だからこそ投薬治療というものがあり、薬で不安を抑えたり、根本的なセロトニンノルアドレナリンを増やすという治療を行えます。だからうつ病はちゃんと治る病気です。

 

でも、だからといってそれを「ただ脳内で必要なものが欠乏していて気分が落ち込むだけの神経の病気なので心の病気ではない」としてしまうのは大問題だと思うのです。

 

何故なら心が苦しいのを「セロトニンが不足しているからだよ」で片付けて薬を飲んでも、その瞬間の心の苦しさはその瞬間のものです。薬を飲んでも何の解決にもならない。死にたい、つらい、しんどい、それらすべてが「脳内で欠乏している物質があるせいだ」と割り切れて薬ですぐに治るようなら毎年自殺者は増えませんし、なにもせんでも薬飲んでりゃさっさと治るでしょう。

 

でも、一時的にでさえ抑えられない出どころのわからない不安に襲われる。死にたいと首を吊り、死に損なって怖くなる。逃げ場がなくてどうしようもなくなる恐怖感。社会から切り離されて、どうにかしたいけどどうにかできない焦燥感。うつだからと休みながら、仕事のことを考え、家庭のことを考え、どうにもできない自分への怒りと、迷惑をかけ続けてしまっているという罪悪感との闘い。

 

それらすべてを「脳内物質の欠乏」だけで片付けてしまったら、そういう気持ちはどうなってしまうんでしょうか?

 

おそらく我々うつ病マンの多くは、少なくともわたしは、「罪悪感と戦っています。不安と戦っています。心配してください。理解してください」などとは思っていません。

思っていないんです。理解できるとは思っていない。それは違う記事にも書きましたが「どうせ理解できないんだから放っておいて」という自己中心的な「理解できると思っていない」ではなく、「理解できないのが当たり前だから何も言わずにそばにいてくれるだけで十分うれしいよ」という意味です。

だからといってつらい、くるしい、しんどいという気持ちを「しかたがないよ脳がそうなってるんだから」で片付けられるようであれば、こんなにも毎日薬を飲んで明日は自分がちゃんと自分でいられるか怯えたりしなくて済んでいる筈なんです。

 

さらにいえば、うつ病は再発しやすい病気です。治ったと思っても治っていないことの方がほとんどです。

 

なぜか?

 

薬で全部片づけて、心の在り方や考え方や行動そのものがうつ病になる前と変わっていないことがほとんどだからです。

 

あなたは何故うつ病になったのか?

 

うつ病患者自身がそこの根本を無視して薬だけで解決する頭の病気として「セロトニンが不足しているから薬で安定させれば治る」と思ってそれだけに頼ってしまったら、考え方も意識も何も変わらないから、また同じことの繰り返しになってしまう。

 

うつは治ります。頭の病気だからです。

でも、それで片付けてしまうと、あたなの心は苦しいままです。そして、苦しいのが治ったとおもったらまた苦しくなるのです。

だからうつは心の病気でもあるとわたしは思うのです。

 

こればっかりはうつ病経験者ingなので言わせてもらいますがうつ病心も頭もケアしなければ絶対に治りません。

 

頭は薬に頼りましょう。心はカウンセラーや信頼できる人がいればそういった人たちに頼りましょう。わたしが危惧しているのは、頭の病気だからといって薬を飲んでさえいればすぐに完治して今までどおりなんてことなく過ごせるようになるとみんなが思ってしまうこと。それがなによりも怖いのです。

 

あなたがつらくて苦しいのは脳みその中のセロトニンとかノルアドレナリンとかが欠乏しているせいなので薬を飲めばこれから先絶対に治ります。が、あなたが今この瞬間苦しくて辛いのは薬じゃ治らないので、つらいとかしんどいとかくるしいとかしにたいとか叫べるだけ叫んで暴れてもいいから誰かに伝えてください。

 

うつ病は頭の病気だし心の病気です。

 

専門家じゃないから断言しちゃだめだけど患者からしたらそういうもんです。だって、頭の病気だから薬飲んでれば治りますで治ってない人がほとんどじゃないですか。普通の体の病気だって、薬を飲むだけじゃ治らないことだって多いのに、うつだっておんなじことじゃないですか。

 

もしも理解できないなら理解しなくてもいい。できないほうがあたりまえです。理解してくれようとしてくださるだけでありがたい。でも、心の病気ではないという考え方だけはやめてください。かといって心の病気だからと薬を頼らないというのもやめてください。

 

うつはどちらもケアしなければ治らないんです。だからうつ病マン本人たちが治したいと思っているうちはどうか、ご迷惑をおかけしてしまうかもしれませんが、どうか心も脳内もサポートをお願いできれば幸いです。

 

以上、やまもとくんの思う「「うつをセロトニン欠乏だけで片付けていいのか」問題」でした。個人的な結論としては片付けないでくれです。うつ病本人もその周りもね。

 

もちろん違う考え方のうつ病患者さんもいらっしゃるでしょうし、専門家でもないのにとおっしゃる方も、サポートする側の迷惑も考えろとおっしゃる方も、様々なご意見の方がいるかと存じますが、一うつ病患者の意見として頭のどこかに置いておいていただければいいなあと思います。よろしくね。

 

とりあえずみんなモンハンやろうぜ!

 

おわり。

 

 

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