うつとうつになって理解したこと
どうもこんにちはやまもとくんです。
今回のテーマ「うつとうつになって理解したこと」
なにやらマジな感じのタイトルですが感覚としてはさくさくです。だってまじめに書いたってこんなん意味ないもん。
ガチなやつはガチな人がガチの闘病記で鬱屈とともに書き出してくれてるのでそれを見てください。ぼくは世の中のインターネットうつ闘病記が大嫌いなので基本読みません。いやだって大体暗いしアフィリエイターだし。違ったらごめんね。おれだってこのブログが金にできるのならしたい。
ということでぼくが本日記事にするのは「ワイのうつ病ほんのりいい具合になってきたやで!やれるやで!ワイがサルやァ~!!!!!!!!!!」という感じになってきている全人類に向けた記事になっております。ぼくのような人類のための記事ということですね。
だいたいぼくはこのブログじぶんのためにしか書いてないので基本的についてこれない野郎は振り落としていくスタイルですのでついてこれない人は自分のペースでついてきてください。あ、うん、いいよいいよゆっくりで。ゆっくりついてきて。ついてきて離れないで。わたしから離れていかないで。
さてさて、みなさんはうつ病になったことはありますか?ある?ない?あっ、もしかしてないのにこのブログ読むってことは豆腐の記事とかキウイの記事とか読んでくれたんだね?ありがとう。読んでないだろうけど。
前提として、うつって体を怪我したとかじゃないから、外から見たらどんなのかわからないってことがほとんどです。そして、心の不調なので、同じようにうつといっても、人によってぜんぜんちがいます。出ている診断がうつだからうつ病というだけで人によってうつの症状の見え方なんて全然違います。
現に、わたしがうつになるだいぶまえ、姉もうつになったことがありました。無気力感であったり覇気や表情がなくなるという状態は一緒でしたが、わたしと違って姉は錯乱して自傷したりもしませんでしたし、本当に寝てばかりの状態でした。食欲なんかはあったみたいです。ぶっちゃけよく覚えてないけど両方みているやまもと専属カウンセラーであるアニ(実兄)がいうんだからそうなんだろうよ。
とりあえずわかんないからうつってことで様子見という感覚でうつと診断されることもあるそうなので、こころの病気というのはそんくらい定型があまりなく自己申告型なので難しい。
という前提を覚えておいてください。今回の話にあまり関係はありませんが知っておくとなにかと役立ちます。ああ、この人のうつはこういう症状が強いんだな~とか、判断によって対応も変えれますからね。なんか気を使わせまくってしまうことがなんかもうマジで本気で申し訳ないのですがこのあたりは少し寛大に許してほしい気持ちでいっぱいです。許してください。ごめんね。
と、ここまでがぼくがうつになって理解したことその1です。いや関係あるんか~~~い。
うつ、マジで症状違うの。だから、姉と症状が違うという理由だけで、結構最近までわたしの母はわたしのうつの診断を誤診かなんかだと思っていたんです。母が日本全国津々浦々すべての医者を信頼していないことを抜きにしてもこれって結構、どこの場所でもありえることんじゃねえかと思うんですね。
Aさんが昔うつで休職したけど今回うつで休職したBさんとは症状違うしもしかしてBさんってうつじゃなくてサボりなんじゃないのとかなったらマジで地獄だと思うので、今もしあなたがうつではないなら、「精神病 人によっては 全然違う」という標語を胸に掲げて生きていってください。
そして今うつに苦しんでいるあなた、Bさんがあなたの病状と違うからといって、あいつはうつじゃないと攻撃したりとかしないでください。ほかの病気かもしれないから、もういちどみてもらったらいいよとか、そんくらいはいいかもしれないけど、攻撃しようとするのはやめよう。軽度中度重度となんか知らんけど段階もあるし、結構違うものなのです。こいつはうつになってぼくも初めて知ったことなので、よろしければ心の片隅にでもおいておいてくれよな。
そして今回本題として話したい事。それは、うつになってから理解したことその2「うつになったらなんにもすんじゃねえぞわかったか」です。
あのですね、みなさん。とくにうつの治療が始まってそうですねえ~~~1か月から2か月経っているくらいのみなさん。いるでしょ?いるよな?おまえら、最近、ちょっと調子よくなってきてない?なんか気分の落ち込みが少なくなったり錯乱が少なくなってきたり自傷行為が収まってきたりしてない?してる?そんで「やべえこれ治ってきてるじゃァ~~~ん」というようなこと思っていたりしない?してる?
おまえそれマジやべえからな。
あの、厳密にいうと、「治療をして良くなってきている状態」というのはすごく良い状態なのです。当たり前なのですが、治ってきているという証拠にほかならないのでディモールトベネなのです。なので、上に挙げたように、気分が少し楽な日が増えてきたり、昨日より今日が素敵に思えていたりしたら、それはとてもよい兆候なのです。最高です。本当に良い状態なのです。
でも、ぼくが言いたいそれマジやべえからなというのは、大体そういったうつ人類は「気分もいいから昔みたいにできるはずだからやれるはずだからがんばってみよう!」という薬で湧き上がってきた分の気力を使い、絶対に無理をします。絶対にです。キウイを手から離したら地面に落ちるくらい絶対といっていいくらい絶対です。
これはS県に住むYさんという方の実体験なのですが、彼女は病気療養してはや1か月と2週間、毎日ちゃんとお薬を飲んで着実によくなっておりました。極限の錯乱を2度してみたものの、着実によくなっておりましたので、不安になる日も少なく、気持ちの落ち込みの落ち込み幅も小さなものになっていたのです。どうしても死にたいというような気持ちは常にまとわりついておりましたがそれでも前よりはだいぶ元気になってきており、Yさん自身の気持ちも非常に楽になってきていたころ。
Yさんは「行ける気がする!!!!!!!!!!」という気持ちだけで、家族と外出のため、お外に出ました。結果的に彼女は、車の中でずっと頭を抱え、死にたい死にたいと唱え、重たいからだで、死への道筋だけを願い続けるという1日になったというのです。
Yさんは、その日のまえから、仕事のことや、これからのことを考えてはどうしようという気持ちに苛まれていたそうです。元気になってきたからきっと社会にすぐ戻れるんだと自分でも思っていたのでしょう。しかしそんなものは夢うつつ、幻想でしかありませんでした。
そんな折、Yさんは上のエピソードの日からさらにどうにかこうにか調子が良ければ2、30分くらいなら外出もできるようになって、他人との会話も数秒ならなんとかこなせるほどになっており、本人の中ではマジでほんと今度こそ社会復帰だって夢じゃないと思えるような時期がやってきました。
仕事のことを考えるとやっぱりいろんなことを考えて落ち込みましたが、それでも昔よりはだいぶマシになっていたのです。今度こそ自分だけでお外に出たいなあとか出れるんじゃないかなとかいろいろ考えてみたりもしていたそうです。
そんなYさんは、通っているお医者さんに自分自身の話をするのに、わかりやすいようメモを取って病院に行くようにしていました。そこでとある通院日、Yさんはメモに書いてあった「人と一緒なら外に出れるようにはなったけど、リビングとかの自分の部屋以外の場所にいるとすぐに落ち込んだり、そわそわしてしまったりします」とお医者に伝えたそうなのです。
そのYさんの話を聞いたお医者は何と言ったでしょうか。
皆さんはおわかりになりますか?
お医者「あのさあ、無理してない?」
やまもと「ぉえぇ……っ?」
驚愕っ……!圧倒的驚愕っ……!
やまもと、寝耳に水っ……困惑っ…混乱っ…驚愕の一言っ……!
いやだってマジで驚いた。驚きすぎてYさんの体験談というていを忘れるくらいに驚いた。驚きすぎた。だって、図星だったんです。家族からもわたしはずっと「外に出ないといけないと思ってるだろ」とか「社会復帰しないといけないとか焦ってるだろ」とか言われ続けており、実際、そういう気持ちがなかったといえば完全に嘘で、しかも、元気になってきている自分に酔って、必要以上に元気でいようとしていました。
でも実際おうちにいるときは元気なんだよ。だから元気になってきていてお外にも出れるし、やれることも増えて、これならきっと”ふつう”に戻れるとおもえるんだよ。戻りたいし、早く元気なんだって自分でも思いたいんだよ。おうちにいて元気な気持ちでいると、早く戻らないといけないと思うし、焦るし、元気なのに甘えなんじゃないかって不安になって、罪悪感が追いかけてくるんだよ。
その気持ち死ぬほどわかる。わかるし、自分もそうです。だからこそぼくは声を大にしてお伝えします。
ぼく 元気になんか なってませぇ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ん!!!!!!!!!!!!
普通に当たり前のことなんですけど冷静に全員胸に手を当てて考えろ!!!!!!!!!!
ふつうの人間は自分の部屋以外の場所で些細なことがきっかけになり死にたくなったり気分が落ち込んだり意味もなく悲しくなったりしねえ~~~~~~~~~んだよこれが現実なんだよなんて日だ!!!!!!!!!!!!!!!!!
ただし、きちんと真っ当な言葉でお伝えするのであればぼくらは「元気にはなってきているけれど、社会復帰できるほどまでにはまだまだ元気が足りない状態」です。
ちゃんと治ってきているし、元気になってきたとおもえるのであればそれこそそれがなにより1番大きな証拠なのでそこは安心しよう。ぼくはぜんぜん安心できてませんけどお医者もぜったい治るからっていってた。
ぼくたちうつマンが処方されている薬は「元気供給機関がぶっ壊われたので、元気供給機関の復旧まで代わりに元気っぽい気持ちになれるようにしておきますね」というお薬なので、あなた自身が精製しているやる気や元気というのは、あなた自身がいま感じている10割のやる気元気のうちの1割にも満たないごくごくわずかなほんの少しです。残りは全部、と言ったら聞こえが悪いですが、それでもまあほぼすべてほとんどヤクがガンギマってるだけです。ヤク由来のやる気です。
少しだけ、立ち止まって考えてみてください。あなたはいま、少しだけ元気になっていますね。
お外とかにも出れるような気になったりして、実際に出れるようになっていたりして、元気になってきていますね。
でもそれ、本当にお外出たいですか?
「元気になってきたからはやく”前の自分”に戻らなきゃ」
「このままみんなに迷惑かけつづけちゃうわけにはいけないもんね」
「これなら外にもでれるんだから、きっと大丈夫に違いないよね」
「はやく、治さなきゃ。治ってきてるんだから、早く、もっと早く治さなきゃ」
あなたの心のうちのどこか隅の方であろうと、これに近しい感情があるとしたら、あなたはまだのんびりしないといけません。
これは、「のんびりしたほうがいいよ」ではなく「のんびりしなさい」という治療なのです。治療。治療なんです。あなたはのんびりしないといけない病気になっているのです。焦りは禁物。焦ったところで治るどころか悪化するのがうつ病なのです。
ぼくは恥ずかしながら、今日はじめて、「焦っちゃだめだよ」とか、「なにもしなければいいんだよ」とかいう助言の真の意味が理解できました。
そしてこれがうつになって理解したことの最大の部分だと思います。なってみないとわからない。なってみたってわからんかった自身の状態。うつってやつはなかなかの野郎です。
ぼくの最近出てきたやる気や元気は薬でできていて、まだまだぜんぜん自力にはなれてない。だからといってそれでさらに焦ることはありません。それも今回理解できました。理解できてマジでうれしいです。そうしなかったら焦るだけ焦って死にそうにまたなるところだったんだろうなと思うからね。
お医者さんからの「無理してるでしょ」という問いに「家族からは、焦っているように見えるみたいです」と答えたところ、お医者は「ああそれならのんびりしたほうがいいよ。のんびりしなさいよ。のんびりしてさ」と何度もおっしゃっていました。
ぼくが恥ずかしながら「なにをしていいのかわからないんですよねえ……」とお医者にいったら「のんびりしたらいいんだよ」と答えになってない追いのんびりをぶち込まれたので、ぼくは焦らずじっくり本気の”のんびり”って野郎を探求してやろうと思います。
なもんで、たぶん、ぼくと同じような感覚をもってしまって焦りまくってるうつマンやらそれに準ずる精神疾患マンが山ほどいると思うんだけど、たぶん、のんびりやんねえと、自分がいちばんいまもこれからもさらにしんどいんだと思うよ。だから、のんびりやろうよ。もちろんあなたの信じるお医者のいうことのほうが正解だけどね。なんかどうしていいかわからんくなったらのんびりやろう。それでいいんだっつってんだからいいんだよのんびりいきゃあいいんだよ。
とはいいつつも我々うつマンのクッソめんどうなところは、なんもせずのんびり好きなことだけやるといったことへの罪悪感が常に己の心臓付近に在中しておるところなんですね~~~。
そこでぼくは帰りの車中、専属カウンセラーアニにそういったことも含め「ぼく、趣味が仕事だけだったから好きなこととかあんまないしのんびりとかいう概念がない」という怒りをぶつけたところ「瞑想でもしたら?」とかいう実にわけのわからない面白そうな返答が返ってきたので、
次回、「うつと瞑想」、始まります。
実はもう本日1回瞑想をしてみました。いいね~宗教染みてきたね~!精神病のブログってなんかだいたいこういう流れになってくるよね~!スピリチュアってるね~!
あんまりスピリチュアらない、スピリチュアリティ全否定派の人間の瞑想の感想とはどんなものか、その辺も含めて次回うつと瞑想お楽しみに!ちなみに全く気が変わって全く別の記事を書く可能性しかないのであんまりお楽しみにしなくてもいいです。なんなんだおまえは。
おわり。
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