うつとしにたい

ひとはしんでも、いいらしい

うつとQOL向上について

 

やあどうもこんばんはこんにちはやまもとくんだよ。

この年の瀬皆さまいかがお過ごしかしら。

今回は「うつとQOL向上について」です。

クリスマス後からのわたしの命を賭したQOL向上と、うつ病マンがやることについての良し悪しについて語っていくよ!

 

さてところでみなさんは「QOL」という単語をご存知ですか?

かんたんにいうと「Quality Of Life(クオリティーオブライフ)」の略語でして、「生活の質を上げていこうぜ!」というお話なんですが英語で略語にした途端なんかどちゃくそ意識高くなる感じのやつです。ぼくの大好きな概念ですね。意識は高く持つに限ります。

 

というわけでクリスマスを終え、早4日。

艦隊をこれくしょんしたり艦隊をこれくしょんしたり艦隊をこれくしょんしたりしていたわたしですが、その実、QOLの向上を目指して今までの部屋の大改造を行いました。

なんかそこらへんのうつ病関連ブログ見ると部屋の掃除は精神にもよいというらしいので一石二鳥ですね。

いや、実際問題別にライフのクオリティを上げたかったというわけじゃなくて集め始めたフィギュアを置く場所がないという現実問題に直面したからやり始めただけなんですけど今まで30年選手になろうかという自分よりも長生きのボロ箪笥とボロ本棚を並べて使いつつ狭い空間で生活を行っていたのでそいつらもまとめて処分をぶちかましてやろうと。

 

 

因みに相当なビフォーアフターなんですけどビフォーの写真が存在しないため

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クソのような手書きの間取りでなんとなく理解してください。
なんか変な丸のようなものは椅子と座椅子だと思っていただいて構いません。あと入口のところの「本」って書いてあるのも本棚です。これはボロくない方です。わかりづらくてすいませんね。

 

まあ要するにデスクの3分の1くらいが本棚に被っているお陰で椅子も自由に動かせないうえ、パソコン本体が本棚に干渉するおかげでデスクに乗せられないのでパソコンの本体をそのクソオンボロ本棚の上に置いてるようなクソだせえクソ狭い状態だったわけです。だれが見ても「え……せま……」とかいう状態だったわけです。

 

QOLを高めるというのは、実際その名の通り気分が本当によくなります。

いらないものを捨てたり、自分の好きなもの・気に入ったものを買って並べてみたり。

例えばわたしの部屋なら、クソ狭い状態から脱却できたり、部屋がきれいになって身動きが取れやすくなればストレスもなくなるし、ストレスがなくなるというのは精神衛生上非常にうつに有用なのだという実感も持てました。確かにうつ病マンたちはみんな掃除をしたらいいとわたしは思う。確か思う。掃除して好きなもの集めてQOLをブチアゲるの超最高だと思う。

 

まったく気分が違います。気持ちがいいし、わくわくする。自分が楽しいとおもえるものや好きだとおもえるものに囲まれていて、しかも部屋もぴかぴかで住みよいというのはあなたが思っている以上に素敵なことです。

 

これがうつ病マンがQOL向上を目指す利点だとわたしは思います。ただひたすら精神に良い。

 

……ところで、わたし自身でも実感したし最初の方でも「うつ病の人には掃除がいいらしい」というのを書いたと思うんですが、正直実際のところこれってもう多分精神論です。

行動療法だとかそういう風に療法として取り入れられたりとかしてるかもしれませんけど実際問題、超ピークで考えられることが「死にたい」「消えたい」「自分に価値がない」などの超マイナス状態だったりもはやそれすら考えられずに身動き取れない人間が「これじゃいけない!!!」と掃除を始めることは普通に無理です。実感として掃除を勧めておいてなんだけど実感としてその状態でできるものでもありません。

 

なんか結構ネットの記事でうつ病マンはどんなときでも掃除をした方がいいとかどんな状況でも掃除めちゃくちゃ勧める記事とかあるけど普通に動けねえわボケ。ていうかうつ病マン絶対そんなん読んだら「掃除がいいならしんどいけどやってみようやってみなくちゃきっと元気になれるに違いないし、、、、」とかいってクソしんどいピークのときとかにやりたくもないのに掃除やりかねないから本当にやめてそういう記事書くのって超思います。

 

もちろんお掃除をやる気になったらやりましょう。やりたくなくてもやらなきゃなあと思ったとしたら、自分の魂が本気でOKを出した上でやれそうなときにやってみるのでもいいと思います。やりたくなくてOKも出なかったら絶対にやらないでください。ただ、本当に1番大事なのは「やりたいとおもったらやってみる」「やれそうなときにやれるだけやる」ということだとわたしが思っているから言うだけであって、掃除それ自体をやるなというお話ではありませんからね!あとは信頼できるお医者さんにアドバイスされたときだったりはぜひやるべきだと思う。

わたしだってやれそうだからやってるわけですし、無理をするとこうなったりこうなったりするので先人の話として本当にマジで自分の気持ちと向き合ってから物事を進めていこうということだけは頭に残しておいてほしい。

 

なのでもし万が一この記事を読んでいて、「激烈にマイナスなことを考えている状態から抜け出せないレベル」の方や「横になってどうにかうつのつらさをやわらげたくていろいろ調べてみているけれど身動きなんてとてもじゃないがとれないくらい体が重かったり、イライラしたり不安が強く出ていたりするような状態が続いている時期」の方だったり、「今ここまで書いてある文字すら理解ができないくらい頭真っ白」な方だったり、そういう人たちはそっとこのページを閉じてそっと閉じたページと同じくらいのそっとさで瞳を閉じて寝てください。

寝れないのなら目を閉じるだけでもだいぶ違います。あと瞑想とかもいいかもしれませんね。瞑想についても書いた記憶があるのでよかったら参考にしてくれ。→うつと瞑想

 

なのでわたしが言いたいのはとにかくうつ病マンは絶対に無理をするなということです。自分がどういう状態でどういう状況であるかというのを見つめてあげてください。自分のことだけを今はとりあえず大事にしてあげてください。他人は後でもいくらでも大事にしていいから自分が叫びたいようにやれることをやってみてくれよな。

 

というわけでやまもとくんが実際に掃除した部屋が

 

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こちらです。

 

うん。

 

手書きのビフォーがクソすぎてアフターのすごさが完全に伝わらない。

 

いやほんとマジでこの記事書くなら写真撮っときゃよかったとマジで思うんですけど、とにかく綺麗になりました。テレビ周りは既に完璧な居住空間にしてあるのでほぼ手入れをしていないんですが、まずボロ本棚に入っていた世界の名著であるうしおととらからくりサーカス封神演義全巻を家族共用の本棚へ移設するところから掃除が始まっているんですよこれは。

 

しかもその移設先の本棚があまりにもぐちゃぐちゃで1巻から並んでないわ読まない本が山ほどあるだわなんだわで100冊ぐらいあったやつ全部出して選定して並べたり入れ替えたりまでしてるんですよ。

それを見たアニがなんていったと思います?「おまえそういうところあるからたぶんうつ病になるんだなあ」ですよ!

 

めちゃくちゃその通りだと思うわ!!!!!

 

許せない!!!!!いくら家族共用の本棚で入ってる本が魁!男塾だったりしたとしても1巻から順に並んでいないことがなによりも許せない!!!!

 

そしてそこからスタートし、家族共用の本棚を整理整頓し、自室のボロ本棚から本を移設して先日パニックを起こしたお、値段以上ニトリで買った横置きもできるカラーボックスを制作して本棚にいれていた雑多な小物類もまとめてそれにイン。それをそのままデスク下に収納することでまずボロ本棚の中身を消し去ることに成功。

 

ただ、これでまず達成感を覚えればいいのにわたしときたら「ここで終わったら中途半端じゃ……嫌じゃ……嫌なんじゃ……箪笥も始末するんじゃ……」と千鳥大悟もビックリなほど手伝ってくれていたアニにダダをこねるこねる。まあ当たり前のように洋服入ったままだし上には化粧品類がどっちゃり置かれたままだしどうみてもすぐにタンスを始末することはできない上その時点ですでに17時回っていてごみを収集してくれる施設も閉まっていたので、「だからおまえはうつ病になるんだなあ……」と軽くいなされてしまいました。ほんとそれさっきも聞いた~~~↑↑

 

実際、達成感であったりとか、「とりあえずここまで」というのができないというのは本当に自分のいいとこでもあり悪いとこでもあり多大に悪い方向に作用してるんですけどここばっかりは本当に自分で気づいて直していくしかない部分なので質が悪いですね。

自分のうつはこういうところが変わらなければどうせまたぶり返すということがわかっているので、しかたなくその日はアニの指示に従い、タンスの中身をすべて出して箪笥の上のものをすべてどかすというところまでで終了。

しかたなくなあたりまったく理解できてないのがすごいけどしかたないじゃんそうかんたんに変われたらうつになってねえわ!!!!!!!!!!

 

というわけで二日目。

ここで自身の治りの進捗をちょっと実感したんですが、大体すごい元気に張り切って活動した次の日はエネルギーが枯渇して死んだように元のうつ病相を見せるのがやまもとの常だったのに、二日目のわたしも超元気。うつ病治ったんじゃねえのか?というくらいのエネルギー量。

ちゃんと活動ができるってすごい!!!!えらい!!!!人間に近づいている!!!!褒めてもよいよ!!!褒めてもよいよ!!!!!

 

そのエネルギー量でもって午前中からアニとともにいいものなんでもかんでも安い某ホームセンターへスチールラック購入へ。午前中から活動するということがまずクリスマス期間シュトーレン食ってたころ以来なんですけど元気いっぱいにパニックを起こすこともなくお買い物したんですが、その買い物中、スチールラックに当てはめる用のカラーボックスがどいつもこいつもデッドスペースができるサイズしかなくやまもと激おこ。

 

「これじゃデッドスペースができるでしょ!!!!デッドスペースが許せない!!!デッドスペースはダメだ!!!!」とリテイクを繰り返し続けるやまもとくんに「お前は心にデッドスペースがなさすぎるからうつになるんだなあ……」と言い放ったアニに対してはぐうの音もでませんでした。わたしの心はすべての物事に対してシンデレラフィットすぎるようです。

 

因みにシンデレラフィットというのは収納界用語でデッドスペースの対を成す概念であり要するにぴったりハマっている状態を指します。そう考えるとわたしシンデレラフィットですらなくただひたすら心の余裕のない人なんですけどそれについては考えないようにしています。

 

結局いろんなものを妥協したりいい具合にする方法を考え1時間かけてラックと諸々を購入したやまもとくん。次はボロ本棚とボロダンスの始末をしに、ごみ収集所へ行きがてら病院へ。もう前日の本棚整理からこれまでの時点で普段というかうつを患ってからのやまもとの普段の活動量の50倍くらいなんですが、それでもまだ元気があったやまもとくん。

 

丁寧な暮らし世界でよく見かけるDIYで使用してそうな仕切りとか小物入れなどをただただ丁寧な暮らし世界に憧れているという理由だけで100均にて山ほど購入し帰宅し、ついにスチールラック組み立てへ。

 

ついにこの辺りで体力に限界が見え始めるやまもと。ただスチールラックを組み立ててベッドに置いていた小物類をどうにかしないと寝れもしないので、アニに手伝ってもらいとにかく組み立てをしたのですがスチールラックの奥行がありすぎて、元々タンスがあった場所にそのままスチールラックをはめるとデスクに座ったら身動きが取れなくなる状態になることが判明。夕飯も食べ終え、時刻は既に28日21時過ぎ。

 

アニ「とりあえず、間取りは明日考えることにしてベッド寝れるようにだけしたら?」

やまもとくん「中途半端は嫌なんじゃあ~~~!!!!!(ブチギレの絵文字)(ブチギレの絵文字)」

 

やまもと、部屋の大改造を決意。

アニ、とばっちりをくらい家具の移動を手伝わされる。

 

実際問題、家具の移動は本当に向き変えたりパソコンの位置変えるだけで大したことなかったんですが、そこからが地獄の始まりでした。

 

ふつうにベッドの上のものをとりあえずラックの上に移設して寝れる状態にだけして次の日全部やればいいと思うじゃないですか。既に22時過ぎてる状態なんですよ。別に洋服はまとめて袋にいれてあるし、パソコンは使える状態だし、体力も限界なんだから少しだけ艦これでもやって寝ればよかったんですよ。

ちょっとテレビ周りにベッドの上に置ききれなかった小物が散乱してる程度で全然洋服の整理もラック上の整理もテレビ周りの整理も明日に回せばいいじゃないですか。ていうか回せばよかったんですよ。そこからやり出したら日付変わるの目に見えてんだから明日余裕を持ってやれよっていう話だったはずなんですよ。

 

やまもと「中途半端は嫌なんじゃあ~~~~!!!!!!

 

買ってきた整頓用品片っ端から開け放ち、袋にしまっておいた洋服をすべて解き放つやまもと。この時点でライフは既にゼロ。それでもQOLを高めたいがために命を削り始めるやまもと。本末が大転倒している。

23時半時点で部屋の前を通ったアニが「おまえそんな張り切ってやると明日また元気なくなっちゃうよ。もう寝なよ」と至極真っ当なことを言うも大悟やまもとくんはやり始めたらもう止まらない。止められない。やりきれないと煮え切らない。

 

 

アニは言いました。「だからおまえはうつになるんだなあ……」

 

 

それ今日何回も聞いた!!!!!!!!!

 

ぐうの音も出ないし言い訳もできない!!!!!!!!!!

 

 

 

 

そう。

 

そうなのです。

 

 

うつ病マンがライフのクオリティを向上させようとするとこうなるんです。

 

まあもちろん人によるとは思うんですけど多分大部分のうつ病マンたちはその性格故に終わるまでやめられないんですよ。

やり抜かねばならない。完璧を目指した以上完璧にしなければならないという「ならねばならないえびせん」を喰いながらやってる状態。効率的でないのは頭でわかっていても、80%で終わらせることができない。

 

幸いわたしはアニという身内がおり手伝ってくれる人がいてセーブしなよとちゃんと言ってくれたりしているのと、割合体調も良かったので事なきを得ていますが、実際これが仕事だったら?体調がよくないときだったら?と思うと恐ろしいと思いませんか?

仕事だったらよりストレスになっていて自分を追い詰めるだろうし、体調がよくないときであればぶり返して突発的に暴れるということだって考えられます。超恐ろしい。

 

わたしは最初にQOLの向上をおすすめしましたし、それは確かに間違いなくおすすめです。でも、そういう弊害があるということも頭にいれておいてほしいのです。これもまた最初に書いた「やりたいとおもったらやってみる」「やれそうなときにやれるだけやる」を本当に心にとどめておいてほしいのです。

 

わたしが見る世の中のブログだと重度のうつが掃除で治った!とか良いことばかりが書いてありますが、そこにたどり着くまでのしんどさであったり、万が一起こりうることの注意点があまりにも雑すぎて、恐ろしくなります。

 

我々は人間です。ですので限度があります。シンデレラフィットくらいならいいかもしれません。ちょうどよくやれるのであればいいでしょう。デッドスペースが心にあるのならもっといい。そいつは別名余裕といいます。でも、我々はうつ病患者でもあります。限度ぶっちぎってる人が大半です。

わたしは今回デッドスペースが許せない余裕のなさや、シンデレラフィットに憧れる気持ちを持ったことで、自身のバランスの感覚の無さや限度ぶっちぎり加減にちょっとだけ気づきました。ちょっとだけだけど気づいたことがデカイ。そういうのがすこしでも変わらない限り、治るまでの時間が少しだけ伸びたりします。うつ病そういうのが割に合わないんだけどそういう病気だから仕方ない。

 

再三言います。絶対に無理はしないでください。絶対に我々は限度をぶっちぎろうとします。でも、やりたい!やれそう!という気持ちのときはぜひともお掃除したり、自分の好きなものを買って飾ってみたりして、ライフのクオリティをテンアゲしてください。

 

あなたのこころはぜったいにたのしくなるはずです。

 

これはぜったいです。

だからこそあなたのペースでよいのです。

 

つかれたらやすむ。むりだなとおもったらやらない。QOL向上のためにLIFE削らない。

もし周りの方にお手伝いしてもらえそうならお手伝いしてもらったり、自分が無理してるように見えたら止めるように頼んでおいておくのも手ですし、始める前に、「今日は疲れたらやめる」と自分で自分に宣言してそれを目標にしてやるのもいいかもしれません。まあ、疲れてるのを疲れてないと言い張る人もいそうですが、それはやめてね。

 

全部が全部、出来る範囲でいいのです。出来なくて凹むのはしかたないから凹むだけ凹んで、泣いたりして寝て起きてまた明日やりましょう。昨日よりよく眠れて、昨日より少しでも気分がよければ、それはもうなんだったらQOL向上大成功です。やる気がでるなら掃除しよう。好きなゲームでもして、お散歩したりして、お昼寝したりして、なんでもいいけど、わたしたちはわたしたちでいいのです。

 

世の中の、もちろんこのブログも含めてですが、ネットにあることがすべてではありません。あなた自身がすべてです。たぶんしんどいときは信じられないだろうから、こういうブログも信頼してみてください。でも少しでも元気になってきたらちょっとだけ自分のことを聞いてみてあげてください。

 

もしかしたらそれが本当にていねいな暮らしなのかもしれません。

 

 

 

なんてちょっといい話風にまとめてみたんだけど、また7000文字超えてるんだよね。

わたしはいい加減はなしをじょうずに面白くコンパクトにまとめて伝える方法を編み出した方がよい気がします。

 

 

 

おわり。

 

 

P.S.正直一番わたしのライフのクオリティを向上させてくれたのは

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クリスマスに自分用に買ったパジャマでした。掃除のくだりの意味。

 

 

 

 

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