うつとしにたい

ひとはしんでも、いいらしい

うつとお医者とお薬と(うつとお医者番外編)

 

はいどうもどうにもこうにもこんにちはうつ病といえばわたくしやまもとくんです。なぜいまうつの第一人者みたいな言い方したの?なんなの?つかれてるの?つかれてます。はい。

今回のテーマは「うつとお医者とお薬と」です。

前回2回に分けて、そのわりに多分まとめようとしたら3行くらいのブログの記事の、まさかの番外編です。いらねえだろそれ。まとまんじゃねえのかよというお声がスーパーごもっともですが、まあ、あの、精神療法に付き合ってると思ってぜひご覧ください…。お願いだから読んでよォ…。

 

今回の記事は、精神病系のなんやかやで通院していてとくになにかこう、病院やお薬などなどにご不満がある方向けではありません。もちろん、読み物としておもしろいと思っていただければ幸いですが、どちらかといえば「うつっぽいけどお薬は嫌だな…なんとなく怖いし…飲みたくないなあ」とか「通院してるけどお薬がいっぱい…この世に溢れるブログでは薬を飲みすぎるのはそんなによくないというし……本当にいいのかな?」とか「うつの治療で投薬は言語道断!治るわけがない!薬を使わぬ精神療法!規則正しい生活!それが1番!!!」とか「オーガニックは世界を救う」とか思っている方向けです。

 

というわけでまあ精神医療とくにうつ病からはお薬というものがついて離れないと思います。とはいっても、高血圧や心臓病、腎臓病などもお薬がついて離れないのでうつもそれと同じ。むしろ一生飲み続けなければならなくなるお薬よりもいつか飲まなくて済むことになるお薬であると考えるととても楽ではありませんか?

うちの家族なんて、6人家族中6人全員毎日薬飲んでるよ。逆にいうと薬を飲んでないの猫だけだよ。不健康かよ。腎臓、心臓、高血圧などにも皆さまご注意くださいね。遺伝的なものもあるそうなので、ぜひ、ちょっとアヤシイなとおもったら、体の病気もどうか検査へ。さもないと、家族が深夜に倒れて救急車に乗ってあわや!?というようなことになってもあまりに慣れっこすぎて救急隊員から「ご家族の方、普通はもっと慌てるんですが、素晴らしいですね」とお褒めの言葉をいただくことになり、名誉と不名誉の袋小路に突き進むことになります。みんなげんきにいきようね。このブログでいうことじゃないけど。

 

ああ、わたしは一生涯薬から離れなられない病気にはならないと誓っているのでなりません。

うるせえならねえんだからならねえんだよ!!!!!!!

 

そうそう、そうなんです、うつって、最終的にはお薬飲まなくてもよくなる病気なんですって。中には5年も10年もうつを患い、戦ってる方もいるけれど、基本的にはどんどんよくなっていけばお薬はなくなります。どういうメカニズムで、どういう心理になって、どういう判断が下ればそうなるのかはお医者次第になりますが、まず、「うつで薬を飲み続けないといけないの?それじゃあ行きたくない」という方は、8割がたそうじゃないんで安心して行ってください。もちろん、飲み続けなければならない時期というのは存在します。でも、永遠ではないです。わたしはまだまだですが、早ければ半年もしないで寛解する方もおられるそうです。

うつとお医者の第1部第2部でも書いたけど、行った方が絶対楽だから、何か怖い、いやだと思うことがあるのであれば、自分の実体験込みでよければお話も聞けますので話しかけてくださいついったーとかで。専門家じゃないから適当なことしかいえないけど。高田純次くらいのレベルだけど。

 

とにかく、精神科は、早めにいけばパブロンといっしょなので大丈夫です。お仕事も家事も、ヤクをガンギメしながら今まで通りやり続けることだって可能です。

 

逆に、「食欲がない、いままでの好きだったこと楽しくない、なんもやる気ない、ネットも漫画もぜんぶどうでもいい」を「仕事・家事で疲れてるから」で一蹴する人。あと2歩くらい進むとパブロン効かなくなるので、冷静にここ数か月間のことを考えてみてください。ツイッターをやっている人はツイッターでもいいんですけど、見直してみてください。

 

「松野おそぴぴと結婚しゅりゅの。。。」「ちょろたゃをライジングで馬鹿にした奴は全員殺すから相応の覚悟をしておけよ」「山崎宗介は水泳を奪われたら生きていけない人種なの、だからね(以下妄想)」「えっ?今福ちゃんっていった?福富寿一のこと?福ちゃんのこと?え?馬鹿にした?おめえ死にてえのか?あ?かかってこいよ」

 

以上が数か月前、仕事始めたてか、前の仕事を(逃げるように)辞めたあとの、わたしが元気だったころのツイートです。もちろん内容は改変していますが、中身は大体こんなんです。さすがにもう少しまともな言い分ですが、大体あってる。そしてこれはこれでどうかとも思う。

ただ、それでも、わたしは元気に妄想をしたり、楽しいことを楽しいと言ったり、お外に出て遊んだり、とっても活発でした。

 

それが、仕事を始めて1か月後くらいから、仕事のツイートがほとんどになり、人と遊んだツイートや、自分が好きだったもの興奮したもののツイートは、ほんとに少なくなります。驚くほど。もちろん遊んでいますし、半年くらいは職場に彼氏もどきのようなものがいたのでまだマシなほうでした。でも、それ以降から、職場の異動などもあり、環境がどんどんかわり、気づけばいつも「ああすればよかった」「こうしたらいいのかな?」「あしたは休みだけど仕事にいかないと」「仕事がやすみなのにLINEを返信しつづけている」などといったツイートばかりでした。

 

みなさんは、考えてみて、いかがでしたか?

おいしかったごはん、おいしくなくなってませんか?だいたい、ごはん、たべたいとおもえてますか?「疲れたなあ」のつぶやきが、いつからか「仕事やめたいなあ」になり、「でも生きるために頑張らなきゃ」になり、最後には「しにたいなあ」になっていませんか?

趣味やってると楽しかったというハズの気持ちが、ああ趣味やる時間がほしいなあにかわり、その趣味のことについて考えることすらなくなっていませんか?考えたとしてもすぐに疲れて、やめてしまっていませんか?

 

みなさん、それを「疲れてるだけ」といいます。「時間がないだけ」「自分が甘えてるだけ」といいます。「ほかの人は頑張ってる」「自分が頑張れてないんだ」と言います。

ひとついえるのは、「自分と他人の尺度」は違います。「自分のつらいと相手のつらい」は違います。「あなたの頑張りと誰かの頑張りはどんなものでもなにをやっても同等価値であり、比較するものではありません」

 

「疲れてるだけ、甘えてるだけ、なんでもない」そうやって自分を決め付けると外にも出れなくなって人と話すのも怖くなって何もやることができなくなって好きなものが好きじゃなくなってなんにも考えられなくなって死のうとしたり死のうとすることすらできなくなって虚無に陥り結果、仕事、いけません!!!!!!!!!!!!!家事だってできません!!!!!!!!!!

 

お薬キメながら、うつとじょうずに付き合いながら日々を過ごす、という段階を、気づかぬうちに越えてしまいます。

 

わたしは昔から「仕事は一生懸命本気で死ぬ気でやらねばならい」「仕事ができない分、誰よりも必死で追いつかなければならない」「仕事で頑張って評価されなければ生きている価値も意味もない」と思いながら、頑張って仕事をする性質で、わたし自身も仕事が好きだと公言しており、実際本当に仕事も好きだったと思う(今はわかりません、すきだったのかどうか)ので、周りの人も「ああいつもの、仕事頑張ってるときのやまもとだな。意識高い系のときのやつだな」と思っていたようです。うるせえな!!!!!!!!!!

 

人はいきなりうつになるのではなく、小さく小さく傷つけられ、自分自身で傷をつけ、気づいたらうつになります。黙ってお医者にいきましょう。些細なことでいいんです。おなか痛い!もしかして盲腸かも!と思って病院にいったら便秘だったよという人だっています。うちの姉です。そのくらいの気楽さで精神科にいきましょう。問題ないよ、と言われたら、ああそうか問題ないんだな、でいいじゃないですか。

ただ、問題ないよと言われた時の自分の心に注意してください。問題ないんだな、といわれて、「ああそうかじゃあ平気か」とごく普通に受け入れられたのなら本当に疲れてるだけの可能性が高いです、けれど、問題ないよと言われた時、「ああ、こんなにしんどいのに、じゃあみんな、これを、我慢して、頑張っているなら、わたしも頑張らなきゃ」と思ったら、ダメです。セカンドのオピニオンをしてください。2件目でも大丈夫と言われたらならきっと大丈夫だけど、1件目でそういう気持ちを少しでも覚えたなら違うとこの病院いってください。

 

昨今、うつになって休みたいから病院にいってうつと診断されるような振る舞いをする人がいるそうです。正直心の話なので、お医者だって本当のところはわからないらしいです。言われたらうむ、そうか…となってしまいます。だってマジでそうだったらヤバイから。

だから、病院に気楽にいくと、そういう風な人とおんなじに思われちゃうんじゃないか?と思われる方、絶対いると思います。あなた、不安じゃないですか?「ほんとうにつらくてしんどいのに、お医者に言われてやすんだら、うそだ、仮病だ、なまけだと責められるんじゃないか」と不安になってたりしませんか?します?わかる。するよね~~~~~!!!!!!!超するんですよこれがね。するの。クソみたいなバカどもがやすみた~いぜんぜんうつじゃないけどうつってかんたんに診断書出してもらえるみたいだしラッキー☆とかやらかしやがるから、マジできついときに超行き辛い。でも行って。そしてお薬を飲んで。薬は体を治すためにあります。大丈夫、そういう本来は健康のクソバカ嘘つきは足の小指を折ります。

 

そしてここからが本題です。

(現在文字数は4000を超えています)

 

お薬。絶対に避けては通れないお薬。みなさんもよくツイッターで「デパス」とか「パキシル」とか「パルチザン」とか「グングニル」とか「ロンギヌス」とか聞いたことありませんか?そのお薬です。ちなみにパルチザングングニルとロンギヌスは全部槍の名前です。お薬ではない。

まあこのブログでは必要でない限りお薬の名前は出しません。なんかカタカナでよくわかんないし大体名前が強そうじゃないからです。あと薬自体に対する考え方や思想をお伝えすることはあっても、薬効自体について言及するほどの知識もそれを学ぶガッツもやまもと自身にないからです。知っておくと、もしお医者さんの言うことが信用できなくなったり、処方に疑問が出てきたときに、自分から質問ができるのかな?とは思います。

 

ただし、薬のことを調べすぎて中途半端に知識がある状態で精神科医と話すのはやめておいた方がいい、ということを今回はお伝えしたいです。

 

精神科医は8割ヤブと思ってかかっていいと思います。わたしは確かにそういいました。しかしそれは初診の話。

今あなたに薬を処方している医者、通院している時点で信頼してると思うので言うんですけど、余分な知識ばっかり詰め込んで「この薬はこうだからわたしには合わないんで変えてください」とかいうのは自分の治りと、お医者の心象を最高級に悪くするだけです。相手、プロやぞ。

お前くりーむしちゅー上田さんと同じレベルで番組回せるか?

信頼していたはずのお医者を信頼できなくなってきたのなら、「このお薬、ちょっとこういう症状がでるんですが、大丈夫そうですか?」と、相談をしてみましょう。信頼に値するお医者さんならちゃんと説明してくれますし、本当に問題があるなら変えてくれます。それでも不安ならちゃんといままでの経緯と、今までのお医者の紹介状と、おくすり手帳をもって我々の強い味方セカンド病院にオピニオンしにいきましょう。

 

薬の知識なんて、あっていいことあんまりないもんです。なんかメンタルの薬って副作用が強い薬が多いもんだから、調べた分だけ余計にやたらと不安になるしね。もちろん自分が処方されてる薬のことくらいは知っておいて損はないと思います!しかしまあ、不安になって知識を仕入れてしまうきもちすっごいわかるんですけど、あなたはくりーむしちゅーの上田さんではないので、素直にお医者の言うことを聞いた方が治りが早いし楽ちんだぞというお話でした。やまもとくんからのまめちしきだぞ!

 

そしてこれは、「お薬いっぱい出てるけどへいきなのかしら、、、」という方にも当てはまると思います。

 

調べすぎて、不安になって、大丈夫といわれているものを疑心暗鬼でのんでたら、ほんとに大丈夫でちゃんと効くはずの薬だって効かなくなります。プラシーボ効果というのは本当にこわいね。「わたしお薬いっぱいでててすごいたくさんのんでてつらくてかなしいの><」というアピールが行いたい方は話が別なのでそういった方々のサークルでそういった感じでお話をし続けてください。知らんがなそんなもん。なんやねんパキシルて。完全デバフ系魔法やろ。メガテン系やろ。

 

そんなわけなんで、治したい、つらいのからはやく抜け出したい、という気持ちがなかったら、お薬は減らないし病気は治んないそうです。ずっとずっと治らないそうです。お医者さんがいってました。そのかわり、ちゃんと治そうと思えば、ちゃんと治るそうです。お薬のんで、ちゃんとねて、たべて、つらいときはつらい、しにたいときはしにたい、くるしいときはくるしいといえれば、治るのがうつ病です。

 

もちろん、お薬療法に否定的なお医者さんも患者さんもいるでしょう。お薬に頼る、ということは、依存の可能性も大きくあります。特に抗不安薬というのは、それがなくなると不安になってしまうという不安から不安を呼んで依存してしまうこともあるそうです。

 

でもそれって、いま、わたしたちにどうにかできることでしょうか?いまこの瞬間、それを怖がってなにもせず、くるしいことをくるしいともいえず、つらいともいえず、息ができないでいきていく、しにたいとおもい、這いずっている状態が、わたしにはどうしても耐えがたい。

 

お薬に否定的な患者さんはそういうお医者を探して相談をすればいいし、お薬が怖いならお薬が怖いと相談をしてみればいい。信頼できるお医者さんに、という絶対条件がついてしまうのがつらいところですが。。。

 

どうかどうかお薬を決して、怖がらないでください。お医者さんは上田さん要するにプロなので、あなたの悪いようには絶対にいたしません。なにかあれば絶対にお医者さんに相談をしながら、治すために薬を飲みましょう。決して、逃げるため飲んでるんじゃないんです。治すために飲んでるんです。たまに飲み忘れたっていいです。いやだめなんだけど飲み忘れることもあるよね地獄みるけどね。わたし数日前に地獄みたいけどね。でも、自分の判断で「治った!」と思って飲まなくなるのも、やめましょう。

 

うつは治った!と思ったところからが本当の治療スタートらしいです。治りかけが1番自殺率が高いというのは有名な話で、そりゃそうだと思います。気力が出てくるからね。でも気力があるときに勝手に薬をやめて、外に出たときに気力が突然、それこそはじめてうつになったときみたいに、気力が突然奪われたら何をしでかすかなんて、わからないでしょう。たぶんきっと自分が1番わからないと思います。

 

薬飲んでんだからそりゃ元気になるに決まってるんですよ。でもそれは薬飲んでるから元気なだけなんですよ。風邪ひくでしょ!?解熱剤飲むでしょ!?熱下がるでしょ!?でも喉痛いでしょ!?そういうことなんだよ!!!!!!!

 

そして、薬は言語道断、というお医者さんもマジでいるにはいるらしいです。わたしはそれの方が懐疑的になってしまいます。薬で調子よくなってる人がたくさんいるのにそれを否定する根拠とはいったいなんなのか?と思いますけど、そういうお医者さんは口をそろえて「生活習慣を整えろ」と言います。ド正論。

これ、超当たり前なんですけど投薬治療が主体のとこでも言われます。まあ人間として当たり前のことなので、「アッ、ハイ」しか言えないんですけど、本当にちょっとちゃんと21時とか22時とかに寝るだけでも少し回復します。寝れない人にはお薬があるよ!気楽にキメよ!でも、自力で寝れるときは、自力で寝てね。薬は体を楽にして、治す力を貸してくれますが、薬がぜんぶを治してくれるわけではないのが精神病です。

 

お医者にいろいろあるように、お薬や治し方にもいろいろあって、でも、なにより1番たいせつなのは「きついししんどいしもうやだからどうにかしたい!」という自分の息苦しい生き苦しさから逃げたいというつよい気持ちが1番大事です。

 

そういう気力も奪われるのが怖いところ。でも、そういう気力が奪われてもなお、ちょっとでも救われたら。という気持ちで、今回の記事を終わりにします。

 

なお、投薬治療が絶対!とは思いません。投薬治療絶対反対!のお医者さんが多いとも言いません。むしろ、投薬治療だけでなく、ほかの方法を試しながら、薬は最小限で、という方針のお医者さんの方がいいと思います。薬なんてみんな飲みたくねえもんな。あなたのこころが休まるお医者に出会える呪いをかけておくのが、今日はゆっくり、お休みください。おだいじに。

 

あと、さいごに。

この記事7000文字越えてる。

 

 

 

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